オーバーナイト透析~新たな選択肢のご提案~

オーバーナイト透析(深夜透析)とは…

オーバーナイト透析とは、深夜睡眠時間を利用して行う透析療法です。深夜透析または、長時間透析と呼ぶこともあります。

一般的に日中や夜間帯(夕方から夜)で行う透析は、1回あたり4~5時間ですが、オーバーナイト透析は、7~8時間行います。ただ、睡眠中に透析を行うので慣れてくると体感的には1~2時間といわれています。

当院治療室

オーバーナイト透析のメリット①

~深夜就寝中の透析~

日中または、夜間透析は、仕事・学業をしている方には、時間的な拘束があるため負担になっていることがあります。

オーバーナイト透析は睡眠時間を利用して行うため、日中の仕事や学業などの活動に与える影響を最小限に抑えることができ、QOLの向上に繋がります。


スケジュール例

オーバーナイト透析のメリット②

長時間透析を行うことによるメリット

①血圧低下予防

長時間透析を行うことにより1時間当たりの除水量を減らすことができ、結果として血圧低下を予防することができます。

②身体への負担が少ない

長時間透析を行うことにより、ゆっくりと老廃物を除去するため身体への負担が軽減されます。透析後の倦怠感やこむら返りが起こりにくくなります。

③合併症のリスク低減

血圧の安定により、特に心疾患などの透析合併症のリスク低減が期待されます。

④内服薬の減量

血圧やリン・カリウムなどの電解質を長時間透析で安定させることで、降圧剤やリン・カリウム降下薬を減らすことが期待できます。

⑤食事制限の緩和

しっかり透析を行えるので食事の制限を減らし、より生活の質を向上できます。

⑥貧血の改善

赤血球を作るホルモンであるエリスロポエチンが増加するといわれています。

オーバーナイト透析のデメリット

①実施施設の限定

オーバーナイト透析は実施できる医療機関が限られています。熊本県には県北部に数施設のみで八代市を含む県南部は現在当院のみとなります。

②厳しい適応条件

全ての患者様ができるわけではありません。当院の基準に適合した方のみとなります。オーバーナイト透析未経験の方は、日中または、夜間透析で数カ月かけて長時間透析に慣れてからの導入となります。その他様々な適応条件があります。

③睡眠環境

自宅ベッドとは違う環境で、他の患者様がいる中で就寝していただく必要があるため、初めは熟睡できない場合があります。そのため環境に慣れるまで時間がかかる場合があります。

④送迎が無い

夜間帯の送迎は行っておりませんので、自力来院できる方となります。

⑤日中に比べ監視が難しい

睡眠を妨害しないため基本的に血圧測定は開始時と終了時の2回となります。(巡回は行います。)

オーバーナイト透析スケジュール

21:00~22:00  患者様来院

22:00~22:30  順次透析開始

23:00       消灯

6:00~6:30   順次透析終了

オーバーナイト透析導入までの流れ

①当院問い合わせ

②必要検査データの提出

③医師・スタッフとの面談

④オーバーナイト透析の訓練(数カ月程度)

 未経験の方は当院で日中または夜間透析からスタート

※最終的に夜間透析で6時間以上の透析ができることを目標とします。

⑤再度医師・スタッフとの面談

⑥オーバーナイト透析へ移行

 ※臨時でのオーバーナイト透析は受付しておりません。

  あらかじめご了承下さい。